定義するときに、「○○は××である」という形をとることが多いです。ただ、××を挙げるとキリがないことがあります。そこで必要なことは、類似概念を持ってくるとうまく説明ができると感じることがあります。

定義を羅列しても伝わらない?

たとえば、「企画とは何か」を語るときには、企画に対していろいろな定義が可能です。だからと言って、何十通りに定義したところで、意味が伝わるとは限りません。辞書を読んでいるようなものです。ここで、類似概念である「計画」を持ってきて、「計画とは何か」を説明し、「企画」との違いを明確にすることで、企画を語るという方法もあります。

定義せずに違いを説明する

「企画とは何か」を語らずして、企画のことを説明するのは書き手にとっては不安かもしれませんが、ひとつの定義を何度もするよりも、類似概念との対比を明確にしたほうがすっきりするというケースも多いのです。別の例をあげると、「時間とは何か」を説明するよりも、「時間と空間との違い」を明確にしたほうがいいということです。

他社商品の力を借りる

つまり、自分の領域で考えれば、この本とは何かを語るときには、あの本とは違う、という説明もアリということです。あの本を知っている人であれば、差別化はより明確になります。アメリカの広告では対比は頻繁に使われています。他者の力を借りて、アピールする戦略です。それを行うにあたって、信ぴょう性やモラルは問われますが、少なくとも、企画の段階ではそういう説明も必要です。

最後に

そう考えると、本の「説明」はプロダクトアウト、競合書との「差異」は、マーケットインの視点ともいえます。両方記述する必要があると思っています。
==【昨日の活動・所感】==================
・Skypeミーティング、打ち合わせ2件。いろいろ案件が回ってきた。ただどれも「泥臭く」かな。
・人と組むと、思わぬアイディアがでてくる。ビジネスセンスのちがい。

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