著者にインタビューして本を作るケースが増えていますが、インタビュー原稿をライターに書いてもらったら、編集者の意図とはちがったものが送られてきた…程度の差こそあれこういうことは結構あります。こういうとき、どうするかというと、1)ライターさんにリライトをお願いする、2)編集者がリライトする、このどちらかしかありません。

ライターにリライトをお願いする場合

1)をお願いする場合、ライターさんが完成したと思っている原稿に修正をお願いするので、それなりの理由が必要です。どのように修正したいのか、なぜこのズレが生じてしまったのか…これらを説明して納得してもらわないと快くリライトしてくれることはないでしょう。通常時間的な制約もキツくなるので、そこに対する配慮が必要です。

編集者とライターとの事前準備が大事

編集者はライターさんの文章に対して、ささいなところで違和感を感じることも多く、ここ感覚の共有が、ライターさんとのコラボには不可欠です。そのためには、取材するためのコンテを事前に作り、どんなトーンにするのか、など書く前の準備が求められます。このやりとりがスムーズにできると、いいものができます。コンテは、「だれに向けて、何を伝えるのか」を考え大きな柱を決めて、ロジックツリー的に考えます。

編集者がリライトする場合

時間的な理由などで2)を選択する場合は、インタビューを再度やりとりを振り返る必要があります。何を伝えたいために、何を聞くのか、話してもらったことを読者にどう伝えるのかをイメージしながら、再構成します。ライティングする場面もでてくるので、書く力は必要になりますが、やはり本全体の流れを意識できる力が必要かなと思います。

最後に

インタビュアーがひねった質問しても、いい素材が引き出せるとは限らないです。むしろ問いはシンプルにし、返ってくる話を丁寧に拾ったほうがいいものができます。

==【昨日の活動・所感】==================
・渋谷にある会社につめて、1日原稿整理。再構成の難易度が相当高い原稿と格闘中。

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