分量を調整するときには、思い切ってあるトピックを掲載しないという選択肢があります。削除部分の候補になっている部分の内容がわかるだけに、思い切ってカットできないというのです。今、読んでいるこの本(『プレゼンテーションZen』)にその核心が書いてありました。
何よりも大切なのは自分の題材に対して無慈悲な編集者になることである。我々は苦渋の決断をしなければならない。(例えば基準を満たしていないという理由から)何かをやることを見送らざるを得ないこともある。最もつらいのはカットしたり、さらには、題材を全部没にしたりすることを決める作業だろう。しかし、これは避けては通れない道だ。

無慈悲な編集者になる

これはプレゼンテーションの本ですが、編集作業において気をつけるべきことは書籍を作る過程でも同じです。膨大な範囲の中から重要度や頻度に応じて、外す部分を決めていくことになるのですが、この作業は書き手にとって、心理的に思いの外難しいようです。その気持ちはわかります。ただ、「無慈悲な編集者」になることが必要なのです。

第3者に削除部分を決めてもらう

ただ、こういうときは人に意見を求めることが一番はやいと思っています。著者が時間をかけて削った原稿を見るよりも、第3者(通常は編集者)が、字数オーバーの原稿を見せてもらえば、自分の意見は伝えられます。それをもとに議論すると、すんなり決まることが多いです。その方が著者の負担も少ないでしょう。書き手の人には、だいたいのページ数は意識してもらうものの、過度に字数調整に時間をかけないでほしいと思っています。ぼくの場合は、ですが。

最後に

初心者向けの本を作ろうとすると、だいたいこの問題に直面します。膨大な知識を持っている著者からすれば、何を書くべきか迷うのは当然です。ただ、その絞りこみが本の出来に影響するのです。
==【昨日の活動・所感】==================
・Skypeミーティングとコンサル。どちらも一歩前進。
・「その人の状態を扱う」ことを勉強する。今日とか、今で判断。

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