静岡ランの直前にたまたま見つけて読み始めたこの本。ずっと読みかけになっていたのだけど、やっと読み終わる。

母親の死や自らの離婚を乗り越え、すさんだ気持ち、乱れた生活を改めようと歩いたトレイル1600キロを歩いた3ヶ月の記録。原題はWild、邦題『わたしに会うまでの1600キロ』(この邦題、いいなと思った)。2015年に映画化もされていたらしい。書籍は、400ページ弱(しかも文字組みが45W✕18L!)あるけれど、その長さをまったく感じさせない。

舞台となっているのは、米国西海岸にあるパシフィック・クレスト・トレイル(PCT)というところ。メキシコ国境からカナダ国境まで続き、全長は4200キロを超えるwww山脈と砂漠が入り組んでいて天候の差が激しい。食料・燃料、寝袋をすべてリュックに背負って女性がひとりで歩き、ひたすら自分を取り戻す話。とにかくスケールが規格外で、自分の世界を思い切り広げてくれる本だった。

この旅の前の生活の荒れ方もすごいのだけど、この旅の毎日もすごかった。詳細な描写がホントにリアルにイメージをかり立たせてくれる。こういうことってやり始める前に目標なんてものはなく、自分の生活に嫌気が指して、とか気持ちを変えたくて、とにかく動き始めるのだと思うのだけど、それにしても大丈夫?!と思うエピソードが連発している。自分だったら絶対に耐えられない。

やった人しかわからない世界だと思うけれど、こんなロングトレイルの世界があるのはなんか美しい。

PCT参考サイト:http://thetrailsmag.com/archives/4955(※このサイトの著者もすごそう!)

~セミナーのお知らせ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「あなたのコンテンツにベストな出版方法を考える戦略セミナー」の案内はこちら

「読み手を前のめりにさせる書籍の書き方をお伝えするセミナー」の案内はこちら

Related Articles: