ブレインストーミングってアイディア出しのときによく使われる方法かもしれないのですが、会議室で「ブレストだからなんでも意見出し合おう」と言っても機能しないことが多いような気がします。

「自由に意見を…」と言われても、否定的なコメントをする人は必ずいるし、出席者の上下関係はやっぱり気になるし、あまり考えもせず意見を言うと、浅はかだなと思われるのもいやだし…などなどの理由で、本当にブレインストーミングができることはあまりないのが現状ではないでしょうか。

自由に意見を言うためには、「何を言っても受け止めてもらえる」という安心感が必要なのではないかと思うのです。

その安心感は、ふだんのコミュニケーションがない中で決して得られるものではないです。

お互いがくだらないこと、意味のないことを含めた(というか、むしろそれがメイン)コミュニケーションを交わすことで、少しずつ少しずつ距離が近くなっていくのだと思います。

自分を落とすことなく、批判されることなく、ただ「はい、ブレスト!」と号令だけかける人がいたとしたら、永遠にそんな場が作れるはずがありません。

クリエイティブであるためには、日々のコミュニケーションが大事という、当たり前のメッセージに、新たな気づきがあるのでした。

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