最近、ロードもトレイルも、のぼりもくだりも平坦も走り方の基本はみな同じだと教わっている。細かいことをいえば、のぼり方はあるし、下り方もある。がれ場の走り方もあるし、泥まみれのトレイルでの走り方もある。コースや体調に合わせた走り方を考えることも重要。だけど、基本は一緒ですよ、と。

基本を教わるのは簡単。たったこれだけか、思うほど。10分もあれば学べそうだし、その場でやってみるとできる(ような気がする)。ただなぜ結果に結びつかないかというと、レース中、基本を再現できない、内面的要因、環境的要因が多すぎるからだ。

走りながら常に起こる気持ちのブレや疲労感や眠気、倦怠感や怪我などのトラブルが「走り方の基本」から遠ざけるし、気温や天候の変化、悪いコースコンディション、繰り返すアップダウンなども基本を乱す大きな要因。精神力とは、状況がどうであれ、基本を守る力のようにも思える。

10時間ぐらいのレースでどれだけ基本に忠実に走れるのだろうか、と考えると、10パーセントぐらい(もしかしたらそれ以下)かもしれないと思う。それ以外は知らず知らずのうちに我流で走っていそうな気がする。

基本はシンプルだけど、基本を守り続けることが極めて難しい。レース中、基本をほぼ再現できるのがトップアスリートなんだと思う。その境地にたどり着くためには、「これでいいのか」の自問自答を繰り返しながら、圧倒的な量をこなさないと基本は身につかない。

そう考えると、基本は難度がとっても高い。基本が身につけば、のぼり方とか下り方とかのテクニックを知らなくても結果は飛躍的に伸びると思える。ただ「走り方の基本を身につけるには、毎日やっても最低1年から1年半ぐらいかかりますからね」とは、走りを教えてくれる人の話。基本=易しいではなく、真逆なのだ。

生活のキホンも心構えのキホンも仕事のキホンも身につけることはホントは難しい(簡単に身につけられると思わせる本が溢れているけれど)。身体の動かし方の前にマインドの転換が必要な気がする。

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西荻窪の玄米菜食のお店「米の子」亭主がその素材と思いを語る

『亭主啓白』

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